横浜から福岡まで最も安く帰る(現実的な)方法(ただし,期間限定)

横浜014発ムーンライトながら91号大垣行き
品川駅で人身事故が起こったらしく10分ほど遅れて出発.
いよいよ20時間にわたる鈍行列車の旅(といってもずーっと列車に乗って座っているだけですが……)が始まる.

途中静岡で,お父さんと8歳くらいの男の子の親子連れが乗ってきた.
カメラを持っているので,どうやらお父さんが鉄道好きらしい.
現在2時40分.
こんな時間までお父さんの趣味につき合わされている(?)子供にちょっと同情.
多分子供も電車大好きなんだろうけど.

浜松.

この駅で,しばらく停車する.
隣のホームでは先行していたムーンライトながらが停車している.
なので,ホームはとても眠そうで疲れた人たちがたむろしている.
ここでの停車中,上りの寝台列車が発車していった.
約20分の停車の後,となりのムーンライトながらが先に発車し,それを追いかけるようにこちらも発車.

豊橋

この駅でムーンライトながらを追い抜く.

ここで再び睡魔が襲ってきて爆睡.
目覚めるといつの間にか岐阜についていた.
穂積をでたあたりで,荷物をもってドアのほうに移動.
そして,5時55分大垣着.
ドアが開くと同時にいっせいに駆け出す乗客たち.
おそらくほとんどの人間が6時発の普通姫路行きに乗り換えるはず.
自分も階段の位置が良かったおかげで何とか座席を確保.
次の乗り換えは米原
新快速播州赤穂行きに乗り換える.
ここではドア付近を確保できなかったものの,今まで4両だったのが,12両に増えるので後ろのほうに歩けば問題なく座れた.
新快速の車両は新しいので長時間座っていてもそんなに疲れない.
相生で,赤穂線に入る新快速(といってもこの先各駅停車なのだが)と別れ,山陽線を通る普通糸崎行きに乗り換え.
列車は8両だったのだがとても座ることができず,たったまま約1時間電車に揺られ10時35分ごろ岡山着.
ここでいったん電車を降りる.
ここから11時11分発の新山口行きにのるか,11時26分初の快速サンライナー福山行きにのって,先行する新山口行きに乗り換えるかの2択.
が,昼食も早めに取り終わったので,11時11分の電車で行くことにした.

ここからが地獄の始まりだった.
この電車終点の新山口に着くのが16時26分.つまり5時間以上乗り続けなくてはいけないのだ.
しかも,車両が古くて,椅子が腰に悪い.
かえって,立ってた方が楽ではないかと思えるほどの時間をすごす.
特に山口県に入ってからが悲惨だった.

それでも,なんとか新山口に到着.
ここで門司行きに乗り換え.
下関行きではなく,何故わざわざ一駅だけJR九州区間に入るのか不思議だった.
しかもディーゼル車だったのも謎.
(時刻表の列車番号には4555Dと書いてあるのだが乗るまで気づかなかった)

この列車でも地獄を見る.
この区間としては長い部類に入るだろう5両編成なのにどんどん車内が混みあってきて関東のラッシュ並みになる.
なぜかと思ったら,この日は海峡花火大会があるらしい.
新下関のあたりで,もう乗れないだろうという状態になる.
何より,一番心配なのは,下関での乗り換え.
この列車は門司行きなのだが,この列車よりも先に下関を出発する肥前山口行きがあり,それに乗り換える予定だった.
これだけ込み合っていると,下関で乗り換えに間に合うか心配になる.
そんな思いを持ちつつ下関に到着.
急いでおりて,肥前山口行きのホームへダッシュ……できない.
人が多すぎる上に,改札に降りる階段が一つしかない.
なんとか階段を下りたところで余裕ができ,肥前山口行きに間に合う.
次は,門司か小倉で快速に乗り換えるのだが,一駅でも早いほうが座れる確率が高いと判断し門司で乗り換え.
8両編成の列車はすいていた.
(ちなみに逆方向の上りの門司港行きは,海峡花火大会のためとてつもなく混んでいた.)
快速に乗って座ると,隣にあの静岡から乗ってきた親子連れがいて,ちょっと可笑しかった.
九州に入ると駅と駅の間が短くなる.
快速とはいえ,山口県内の各駅停車より停車する間隔は短いかも知れない.

博多.
ここで,静岡の親子連れが下車.
特に話したりとかはしなかったのだが,勝手に親近感を覚えていたのでちょっと寂しい.
といっても,自分もあと15分くらいで降りるのだが…….
博多を発車後,南福岡,大野城と停車し,いよいよ次が自分の下車する二日市だと思っていたら,
車内アナウンスで,あるものを忘れていたことを思い出す.
太宰府信号場で特急の通過を待ちます.しばらくお待ちください.」
太宰府信号場.
特急の追い越しポイントを増やすために設けられた不思議な信号場である.
(将来は駅になるらしいがそれも頓挫しているらしい.)
太宰府市にある自分の家に帰るために降りる駅が筑紫野市にある二日市駅で,
二日市駅に到着する前に止まっているのが太宰府市にある太宰府信号場というなんともいえない状況.


数分後,つつがなく特急が通過し,乗ってる快速も二日市駅に到着.
後は,父親に車で迎えに来てもらい帰りましたとさ.